ここから本配属先に戻り、研究の本番が始まる。週の前半は、ひたすら装置講習が待ち受けていた。聞いているだけで、ある意味大変だった。後半になって、学生時代の研究発表が待ち受けていた。研究所の方々に発表するのだが、観客の空気が冷たくなかなかやりにくかった。特に質問10分あって、でもなかなか手が上がらないというのは苦痛だった、それでも、私の発表は受けの良いほうだった。同期のU君は、やや見劣りする内容の研究発表を行い、その内容レベルが低いのは教授のせいだと言い訳していた。印象は悪い。
2週間前に仕込んでいた実験の結果が出そろい始めていた、これらを解析し、報告書を書くことになった。これらをまとめ、上司に説明するのに全力をつくした金曜日だった。結果は上々だが、新たな悩みも増えた。