よく怒られる学生とは 前編 :その傾向を考えてみる
最近私はよく思うのです、" 何でこんな事も出来ないの!? "って、、、
恐らく、中学生でも高校生でも、会社員でも主婦の方でも日常で同じ事を思う人がいるはずです。
私は研究を初めて早くも4年、研究歴ではまだまだ浅いです。
そんな私でも、多くの後輩を持つことがありますし、先輩との付き合いも多々。
研究生活において、私は後輩に間違いがあれば指導をします。(私は教授に指導されますが、、、涙 ← 偉そうな事を言っといて結局私も未熟なのです)
しかし、明らかに学生のタイプによって指導する回数が異なります。
また、先輩でも教授からお叱りを受ける人は決まって同じタイプの人です。
私はこのタイプを量産型学生と呼んでいます。(詳しくは後述)
これはどういうタイプの人だろう、、、と考察してみると案外共通点があるような気がしています。
2. すぐにバレるウソをつく
3. 常習的な遅刻をする(遅刻する旨を連絡していない)
4. 先輩および教授(上司)との対話における態度と姿勢
5. 実験や報告会での注意不足
6. 自分のことばかり優先する
7. 未来を予測する能力が足りていない
この7点に関してこれから詳しく解説しますね!
(ちなみに私はこの中で1つでも行なっている人は、本質的には7つ全てに該当していると思います。)
1. 連絡がつかない、返信が遅い
これは至ってシンプルで連絡を頂戴するということは自分の返事を待っている人がいるということです。もしも、それが上司・先輩であった場合は返信を待つ時間だけ相手の作業を遅延させていることになります。これは重大な損失です。該当する人は、人間それぞれに流れている時間は等価では無い事を認識すべきだと思います。
1時間で100万円の利益を得るような人もいれば1000円の人もいます。あなたの返信の速さでメール相手が多大な損失を負うことがあるのです。当然ながらメールの相手や内容によって返信速度は異なって良いとは思います。しかし、教授相手に1日や1週間放置すればお叱りを受けるのは当然ですよね。(私は1時間に1回メールチェックします)
2. すぐにバレるウソをつく
これもシンプルで嘘は何か仕出かした後に発するものですよね? 特に遅刻やら欠席、ミスを隠したい時とか、、、何がいけないかと言うと、大方の嘘は相手に無駄な時間(問いただす時間)を過ごさせるのです。そしてその嘘は発して人間の信頼度を下げることにつながります。
一方で例外として、バレない嘘をつくことは他人から見ればその嘘は真実になりますから、問題ないと思います。結果的にそれは発した本人の賢さを示すと私は思います。
3. 常習的な遅刻をする(遅刻する旨を連絡していない)
私は遅刻すること自体が悪いことは思いません。何故ならば、規定の時刻に遅れることはただ自分が時間を無駄にしただけなのですから。問題点は遅刻によって他人を待たせた場合です。これまでも述べている通り遅刻は誰かの時間を奪うのです、さらにタチが悪いのは大人数を待たせた場合です。
例をあげると、研究室のミーティングで15人が集まっています。その中で一人が遅刻し15分開始が遅れました。そういった場合は、15分×15人分で225分も他人の時間を奪ったことになるのです。そしてこの時間は決して一人では取り戻せません。これは大きな迷惑になります。そりゃ怒られますよね。1回くらいは許してくれるかも知れませんが。
4. 先輩および教授(上司)との対話における態度と姿勢
自分より目上の人と対話をする場合、決してとってはいけない態度と姿勢があると思います。それは無関心な態度と相手に話して頂いていると言う姿勢です。怒られる学生に多く見られるのが日常会話にしろミーティングにしろ、返事が無愛想で相手に方を見ずにテキトーに返事しており、聞いているのかどうなのか分からないと言うパターンです。思わず聞いてる!?と言いたくなる人のことです。
これ悪い!?興味ないんだから仕方ないじゃん!って思う人もいるかも知れませんね。でも私はこう感じる人は愚かだと思います。何がいけないかと言うと、先輩や教授が話している内容に興味があるかないかは基本的にどうでも良いと言うことに気づいていないことです。重要なことは相手の話を真摯に聞いているかどうかなのです。
よく考えてみてください。自分の話を聞かない後輩がいたとして、そんな後輩の話を自分が聞いてやる義理はありますか??? ないですよね。そうなんです、今後自分の話を聞いてもらうために、今つまらない話を先に聞いておくのです。これをしないで、よりによってバカな質問とかをするから上司に怒られるのです。
5. 実験や報告会での注意不足
注意不足というのは、何を指しているかと言いますと、実験中に器具をよく壊すとか使い終わって片付けない、報告会でデタラメなデータを出すことや前回の指摘が改善されていないという点です。これができないことが何故怒られるかという説明は必要ないですよね??
じゃあ何故同じ人ばかりミスをするかということを考察すると、それは物事への注意の仕方が下手だからだと思います。私が考えるに注意力の総量は人間ごとに個体差はあれど、大人になるにつれてその差はなくなるものだと思います。
ただ、その注意力を1つに向けることで精一杯の人と2つ、3つ、4つと多くに分割できるにできる人がいるということです。仕事にしろ研究にしろ常にマルチタスク状態であり、それは実験中でも例外ではありません(多くの並列する手順がある)。
そういった場合に一つにしか注意できない人は、その他のタスクでポカをやらかすわけです。そして、多くの人間は2つくらいは注意出来ますから、それが出来ない人は怒られるというわけです。
では、注意力を分散できる人と出来ない人のは差は何だろうかと考えると、それは恐らく性格や育ち方に多く影響されるでしょう。個人的には経験不足が大きな要因だと思います。サッカーで例えると、ドリブルを覚えたての時は、周りの選手を避けながらゴールに向かうのは難しいですが、慣れてくると相手選手をかわしながら、ゴールまで狙えるようになるといった感じですかね。
6. 自分のことばかり優先する
1~5までのことをやってしまう人の諸悪の根源がこれな気がします。連絡ができず返信が遅いのは他に自分のやりたい事があったり、めんどくさいから。嘘をつくのは自分に都合の悪い事を隠したいから。
遅刻をするのは夜遅くまで遊んでいた、もっと寝ていたい、ちょっとくらい遅れても良いとか、今日頑張ったから明日はゆっくりで良いやって思っているから。先輩や教授と対話ができないのは、なにか話すと仕事が増えるし、内容はつまんないし、さっさと終わらせようって考えているから。注意不足なのは結果が出ればオッケー、後の人のことは知らない、とりあえずの今日の報告会だけ終われば良いやって考えているから。
これらゼーーーーーーーーーんぶ自分勝手で相手のことを慮っていないからです。こんな自分本位で誰かに利益を及ぼすことのない人間を誰が世話しますかね?? これで迷惑でもかけられようものならキレます。
7. 未来を予測する能力(人の気持ちを考える能力)が足りていない
1-6の傾向がある人でも、他人に怒られる事がない人が存在します。それは未来予知ができる人間です。もし、これをしたら実験はどうなるだろうか? こういう対応をとったらあの人はどう思うだろうか? いま楽したらここで手を抜いたら将来どうなるだろうか? こういった考え方ができる人です。私の勝手な考えですが世の中の大半の大人は1-6に該当します。
しかし、一定数の大人は常に自堕落さと責任感を天秤にかけて未来を予測し危険(誰かの怒り)を回避しているように思います、そしてこの能力を自制と呼び、教育されてきたように感じます。つまり、最後の7ができない人は致命的にマズイです。間が悪い人っていますよね、これはいま相手がどんな状況下なのかをうまく観察できず、結果情報不足で未来が予測できないままに突っ込んでいきますね。(さすが特攻隊長!と、いつも私は思っていますが笑笑)
そんな人が怒られできない人の烙印を押されるのです。
今まで述べてきたことはどうでしょう? まあ恐らく社会人でも一定数いますよね??こういった人間。学生ではもっともっといます。でも私は学生に限っては、別に悪いことではない様に思います。(散々否定してきましたが)
なぜかというと、学生のうちは失敗する事が許されているからです。むしろ上記の失敗を社会でしないために訓練する場なのですから。問題なのはその訓練をせずに学部4年生や修士課程はたまた社会に出て行く人がいます。
そういった人間を私は量産型学生と呼んでいます。(繰り返しになりますが)
次回は量産型学生について考察します。なんで訓練をせずに卒業するのかがメインです。
今回の内容について、みなさんはどう思いましたかね???